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喪中とは?喪中の期間と控えるべきこと、年末年始の過ごし方

喪中とは?喪中の期間と控えるべきこと、年末年始の過ごし方

投稿日:2021年11月25日

故人への哀悼の気持ちをあらわすための期間を『喪中(もちゅう)』と言います。
この期間中は、喪に服している期間のため、控えるべきことが多くあります。

この記事では、『喪中の範囲、期間、控えるべきことは何か。喪中の年末年始の過ごし方。』について記載します。

喪中とは

故人への哀悼の気持ちをあらわすための期間

故人に哀悼を示して行動を慎み、近しい人を亡くした悲しみから立ち直るための期間を『喪中(もちゅう)』と言います。
この期間中は、喪に服している期間のため、控えるべきことが多くあります。

喪中の範囲

喪中の範囲は「2親等内の親族」が亡くなった時

一般的には「2親等内の親族」が亡くなった場合、喪中となります。
ただし、故人との親交の深さや同居の有無により、3親等以上でも喪中とすることがありますので、ご家庭によって異なる判断が必要です。

喪中の期間

あなたと故人の関係性によって喪中期間は変わります。

■ 配偶者
12~13ヵ月
■ 父母、義父母
12~13ヵ月
■ 子
3~12ヵ月
■ 祖父母、義祖父母
3~6ヵ月
■ 兄弟姉妹、義兄弟姉妹
1~6ヵ月
■ 3親等以上の親戚
喪中ではない

かつては喪に服す期間が法律で定められていましたが、現在は撤廃されており、上記の喪中期間は当時の法律を参考に設定されたものです。
実際には、故人との親交の深さや同居の有無により喪に服すこともありますので、ご家庭によって異なる判断が必要です。

喪中に控えるべきこと

結婚式やお祝い事などのイベント

喪中では結婚式や入籍を控えるのが一般的です。
喪中に結婚式の日取りを決めたり、入籍したりするのは控えましょう。

亡くなった方が結婚式や入籍を待ち望んでいた場合や家族や親戚が納得している場合は、忌中(きちゅう)である49日を過ぎてから行うケースもありますが、事前に挙式が決まっていた場合でも中止や延期にされる方もいらっしゃいます。
状況によって異なるため、どうしてもこの年でなければいけない場合などはその限りではありません。

その他お祝い事や結婚式への出席などは基本的に控えた方がいいでしょう。
出欠確認の連絡が来た場合は、喪中を理由に欠席される方が多いです。

神棚を開ける

ご自宅に神棚がある場合、喪中は神棚の扉は開けずに閉じておくのが無難です。
『神棚封じ(かみだなふうじ)』と言い、日本に古くから伝わる神道では「神様は穢れを嫌うため近づけてはいけない」という考え方があるため、「死」という穢れを神様に近づけさせないために行うものです。

神棚封じは、必ず神棚の神様にお参りをし、誰が亡くなったかを報告してから行います。
神棚に供えてあるお供え物は全て下げてから扉を閉じ、閉じた扉の上から半紙をかけましょう。

神棚に扉がない場合は、半紙を扉の代わりとして正面を隠すようにかけましょう。

神棚封じを行っている間は、お供えやお参りは行いません。
普段、神様へのお祈りを習慣にされている方も、穢れがある状態で神棚に触れることは控えた方が良いため、喪中は控えましょう。

旅行

喪中は、”故人のために悼む期間”であるため、娯楽での旅行は控えたほうが良いでしょう。
中には「喪中期間の旅行は災いを引き起こす可能性がある」と考えている方もいらっしゃいますので、すでに旅行を計画していた場合は喪中が明けてからにするのが無難です。
社員旅行や修学旅行など延期が難しい場合は、親族の意向を確認しましょう。

忌中の神社への参拝

多くの神社が「忌中である49日間は穢が残っている」と考え、忌中の方の参拝を良しとしません。
そのため、忌中は神社への参拝は控えましょう。
特別な理由で神社に行かなければならない場合は、お祓いを受けてから参拝しましょう。

一般的には、喪中でも忌中(四十九日)が明けていれば神社への参拝は問題ありませんが、中には喪中の方の参拝もよく思わない神社もあります。
不安な方は、お参りを考えている神社へ事前に確認したほうが無難でしょう。

年末年始の過ごし方

喪に服す期間が年末年始にあたる場合は、注意が必要です。
「新年の挨拶を控える」などお祝い事をしてはいけないことは知っている方も多いでしょう。
しかし、具体的にどこまでやってよくて、どこからやってはいけないのかの判断は難しいものです。

年末年始の過ごし方を迷わないために、やってはいけないこととやるべきことをまとめました。

喪中はがき

2親等内の親族が亡くなった場合は、「年賀状」を出してはいけません。
年賀状とは新年を祝う挨拶状のため、喪中は控えなければいけません。代わりに「喪中はがき」を出しましょう。

■ 喪中はがきを送る相手
親戚、葬儀の参列者、故人が生前年賀状をやり取りしていた方
■ 喪中はがきの送付期日
11月中旬から12月上旬までに届くよう投函

最近は家族葬にて葬儀を執り行うことが増えたため、訃報を知らせるために喪中はがきを出す方もいらっしゃいます。

新年の祝いの挨拶

「あけましておめでとうございます」は祝いの挨拶のため、控えましょう。
喪中は「今年もよろしくお願いします」や「昨年は大変お世話になりました」と挨拶をするのが一般的です。
年賀状ではなくコミュニケーションアプリやメールで新年の挨拶をする方も祝いの言葉は控える必要があります。

鏡餅や門松などの飾り

鏡餅や門松は、正月飾りとして”縁起のいいもの”とされています。
新年をお祝いする意味も込められているので、喪中では正月飾りを飾らないのが一般的です。

古くから仏教では身内に不幸があった場合には神事に参加しないのが通例でした。
しかし、最近は考え方が変わってきており、ご家庭によっては家の中のみに小規模の正月飾りを飾る方もいらっしゃいます。
家の外に大々的に飾るのは控えるべきですが、ご家庭内に小規模の正月飾りを飾るのは問題ないと考えてもいいのでしょう。

おせち料理

おせち料理は、一つ一つに意味があり、おめでたいことを意味するものが多いです。
喪中は、紅白のかまぼこやおめでたい鯛の料理を食べるのは控えましょう。
普段の食事として食べる分には問題ないですが、正月料理としてお雑煮やお餅を食べるのも控えたほう良いでしょう。

神社への初詣

喪中は、神社への初詣は控えましょう。
忌中は神社へ参拝してはいけないという風習から、初詣を控えるのが一般的です。
特に、出店を楽しんだりおみくじを引いたりする行為は、お祝い事や楽しいことの行事参加となるためよろしくありません。

神社ではなく、お寺への初詣ならば問題ありません。
お寺は神社のような風習がないため、喪中や忌中でも参拝ができます。
神社のように出店などの娯楽も行われていないため、喪中でもお参りしたい方はお寺で行うと良いでしょう。

お年玉

元々お年玉は、”神様からの贈り物”と考えられていました。
本来の考え方からすると、喪中はお年玉を渡さない方が良いでしょう。
しかし、お小遣いとしてお年玉を渡すことは問題ないため、お年玉を楽しみにしているお子様やお孫様がいる場合は、お子様の意思を優先してあげましょう。
お年玉としてではなくお小遣いとして渡す場合は、一般的にお年玉で使われる「ポチ袋」は使用せず、めでたい柄を避け、表書きは「お小遣い」と記して渡しましょう。

まとめ

  • 喪中とは…
    故人への哀悼の気持ちをあらわすための期間のこと
  • 喪中の範囲
    2親等内の親族が亡くなった場合
  • 喪中の期間
    故人との関係性によって変わるが、目安は1ヵ月~13ヵ月
  • 控えるべきこと
    結婚式やお祝い事などのイベント、神棚に触れること、旅行、神社への参拝

喪中に対しての考え方は、昔と現代で変わっている部分も多いです。
「昔からの風習を守る家庭」と「それほど気にされない家庭」でも考え方そして過ごし方は変わってきます。
この記事に書かれた内容は絶対的なものではなく、あくまで一般的な考え方であり、常識の範囲内であればご家庭やあなた個人の考えを尊重して良いと思います。
大切なのは、「喪中は故人のことを偲ぶ期間」であること。
人の死とはデリケートなものです。
基本的な知識は身につけておきましょう。

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