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表書きとは?葬儀・法要など仏事の香典袋(不祝儀袋)と表書きの種類

表書きとは?葬儀・法要など仏事の香典袋(不祝儀袋)と表書きの種類

投稿日:2021年12月21日

葬儀や法事など弔事の際にお金を納める封筒や包みのことを『不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)』と言います。
香典を包むための袋であることから『香典袋(こうでんぶくろ)』とも言い、こちらのほうが耳馴染みがあるかもしれません。

弔事用の不祝儀袋や慶事用の祝儀袋には、『表書き(おもてがき)』と言われる贈り物を行う名目を表記します。
表書きは目的によって異なり、何を選べば良いか不安になることもあるでしょう。

この記事では、『葬儀・法要など仏事の香典袋(不祝儀袋)と表書きの種類』について記載します。

表書きとは

贈り物を行う名目を記載すること

弔事用の不祝儀袋や慶事用の祝儀袋の上段に記載する、贈り物を行う名目を記す部分を『表書き(おもてがき)』と言います。
表書きは目的によって異なるため、適切なものを選びましょう。

お寺や僧侶へ渡す際の表書き

御布施(おふせ)

お寺や僧侶へお礼として金銭を渡す場合、ほとんどがこちらの表書きを使用できます。
読経をしていただいた場合や戒名を授与していただいた場合に主に使用される表書き。

お金を半紙で包んだ中包みを奉書紙で上包みし、濃墨で書くのが正式な方法です。
準備が難しい場合は、市販の「御布施」と印刷された不祝儀袋または白無地の封筒が一般的です。
不祝儀袋を用いる場合は、「結び切り」または「鮑結び」の黒と白の水引か双銀の水引のものを選びましょう。
関西などの一部の地域では黄と白の水引の不祝儀袋が用いられることもあります。

御経料(おきょうりょう)

読経をしていただいたお礼として金銭を渡す場合の表書き。

白無地の封筒に濃墨で書くのが一般的です。
不祝儀袋を用いる場合は、「結び切り」または「鮑結び」の黒と白の水引か双銀の水引のものを選びましょう。
関西などの一部の地域では黄と白の水引の不祝儀袋が用いられることもあります。

御戒名料(ごかいみょうりょう)・御法名料(ごほうみょうりょう)

戒名や法名を授与していただいたお礼として金銭を渡す場合の表書き。
※ 宗派により「戒名」「法名」と呼び方が異なります

白無地の封筒に濃墨で書くのが一般的です。
不祝儀袋を用いる場合は、「結び切り」または「鮑結び」の黒と白の水引か双銀の水引のものを選びましょう。
関西などの一部の地域では黄と白の水引の不祝儀袋が用いられることもあります。

御車代(おくるまだい)

葬儀や法要、納骨などで自宅や会場、墓地への足代がかかった場合、交通費と感謝の気持ちを込めて渡すお礼金に使用する表書き。

白無地の封筒に濃墨で書くのが一般的です。
不祝儀袋を用いる場合は、「結び切り」または「鮑結び」の黒と白の水引か双銀の水引のものを選びましょう。
関西などの一部の地域では黄と白の水引の不祝儀袋が用いられることもあります。

御膳料(おぜんりょう)

精進落しやお斎(おとき)などの会食の席に僧侶が参加できない場合、おもてなしの代わりに金銭を渡す場合の表書き。

白無地の封筒に濃墨で書くのが一般的です。
不祝儀袋を用いる場合は、「結び切り」または「鮑結び」の黒と白の水引か双銀の水引のものを選びましょう。
関西などの一部の地域では黄と白の水引の不祝儀袋が用いられることもあります。

御香料(ごこうりょう)

お香に代えて金銭を渡す場合の表書き。
お寺で常に用いられているお香の代金という意味で、主に法要や施餓鬼(せがき)供養などの際に使用します。

「結び切り」または「鮑結び」の黒と白の水引の不祝儀袋か双銀の水引の不祝儀袋に濃墨で書くのが一般的です。
関西などの一部の地域では黄と白の水引の不祝儀袋が用いられることもあります。

御塔婆料(おとうばりょう)

法事法要の際に卒塔婆を建てる塔婆供養をしていただいた場合に渡す金銭の表書き。

お金を半紙で包んだ中包みを奉書紙で上包みし、濃墨で書くのが正式な方法です。
準備が難しい場合は、市販の「御塔婆料」と印刷された不祝儀袋または白無地の封筒が一般的です。

御供物料(おくもつりょう)

法事法要の際にお供え花やお菓子などのお供え物をお持ちする代わりに金銭を渡す場合の表書き。

「結び切り」または「鮑結び」の黒と白の水引の不祝儀袋か双銀の水引の不祝儀袋に濃墨で書くのが一般的です。
関西などの一部の地域では黄と白の水引の不祝儀袋が用いられることもあります。

葬儀御礼(そうぎおんれい)

枕経から通夜、葬儀、告別式、火葬場での読経まで、葬儀いっさいのお礼として金銭を渡す場合の表書き。

「結び切り」または「鮑結び」の黒と白の水引の不祝儀袋か双銀の水引の不祝儀袋に濃墨で書くのが一般的です。
関西などの一部の地域では黄と白の水引の不祝儀袋が用いられることもあります。

入魂御礼(にゅうこんおんれい)

新しく仏壇を購入したりお墓を建てた際に入魂供養(開眼供養)をしていただいたお礼として金銭を渡す場合の表書き。

入魂供養(開眼供養)と納骨や法要を同日に行う場合は、お金を半紙で包んだ中包みを奉書紙で上包みし、濃墨で書くのが正式な方法です。準備が難しい場合は、白無地の封筒が一般的です。
入魂供養(開眼供養)のみを行う場合は、「鮑結び」の紅白の水引の祝儀袋を選びましょう。

故人・遺族へ渡す際の表書き

御香典(おこうでん)

=御香奠。
故人様へ線香や抹香、お花の代わりとしてお供えする金銭の表書き。

「結び切り」または「鮑結び」の黒と白の水引の不祝儀袋か双銀の水引の不祝儀袋に四十九日法要前は薄墨、四十九日法要後は濃墨で書くのが一般的です。
関西などの一部の地域では黄と白の水引の不祝儀袋が用いられることもあります。

御霊前(ごれいぜん)

亡くなった方の御霊(みたま)の前にお供えする金銭の場合の表書き。
亡くなってから四十九日までは霊の状態であると考えられているため、四十九日より前のお通夜や葬儀・告別式の時は「ご霊前」の表書きを使用します。ただし、浄土真宗や真宗各派では亡くなってすぐに仏になる(即日成仏)という考えのため、霊という考え方がありません。御霊前は使わず「御仏前」を使用しましょう。
また、宗教宗派がわからない場合は「御香典」を使用した方が無難です。

「結び切り」または「鮑結び」の黒と白の水引の不祝儀袋か双銀の水引の不祝儀袋に薄墨で書くのが一般的です。
関西などの一部の地域では黄と白の水引の不祝儀袋が用いられることもありますが、四十九日の法要を行うまでは黒と白の水引を使用するなど地域によって細かいルールがありますので事前に確認した方が良いでしょう。

御仏前(ごぶつぜん)

=御佛前。
亡くなった方が成仏(じょうぶつ)した仏様の前にお供えする金銭の場合の表書き。
亡くなってから四十九日以降の法要に参列する場合は「御仏前」の表書きを使用します。ただし、浄土真宗や真宗各派では亡くなってすぐに仏になる(即日成仏)という考えのため、四十九日以前でも「御仏前」を使用します。

「結び切り」または「鮑結び」の黒と白の水引の不祝儀袋か双銀の水引の不祝儀袋に濃墨で書くのが一般的です。
関西などの一部の地域では黄と白の水引の不祝儀袋が用いられることもあります。

まとめ

  • 表書きとは…
    弔事用の不祝儀袋や慶事用の祝儀袋の上段に記載する、贈り物を行う名目を記す部分
  • お寺や僧侶へ渡す際の表書き
    御布施、御経料、御戒名料(御法名料)、御車代、御膳料、御香料、御塔婆料、御供物料、葬儀御礼、入魂御礼などがある
  • 故人・遺族へ渡す際の表書き
    御香典、御霊前、御仏前などがある

仏事の表書きは、地域や宗教宗派によっても異なります。
宗派は詳しくわからないが仏教(仏式)ということだけわかっている場合、「御香典」や「御香料」を使用しましょう。
浄土真宗であっても「御香典」ならば使用しても問題ありません。

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