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焼香とは?正しい焼香の回数は何回?基本作法と宗派ごとの作法

焼香とは?正しい焼香の回数は何回?基本作法と宗派ごとの作法

投稿日:2021年10月1日

一度は耳にしたことのある『焼香(しょうこう)』という言葉。
故人や仏に向けて、香を焚いて拝む行為のことをいいます。

焼香は主にお墓や仏壇、葬儀や法要の時に行います。

この記事では、『焼香をあげる意味とは何か。基本作法と宗派ごとの作法。』について記載します。

焼香とは

香を焚いて拝む行為

故人や仏に向けて、香を焚いて拝む行為のことを『焼香(しょうこう)』と言います。

仏教では、”焼香の香りは故人や仏の食べ物”とされており、特に亡くなってから極楽浄土にたどり着くまでの四十九日間、極楽への旅を無事に終えられるよう食事となる香りを絶やさぬようにあげ続けるという宗派もあります。
また、焼香の香りは、焼香する者の心と身体の穢れを取り除くともいわれています。

抹香焼香と線香焼香について

お香には、抹香(まっこう)と線香(せんこう)の2種類あります。

抹香
主にシキミの樹皮と葉を乾燥して、粉末にした香
線香
好まれる香りを出す材料を細かくして練り合わせ、細い棒状に成型して乾燥させた香

抹香をつまみ、香炉にパラパラと落として焚くものを『抹香焼香』、線香に火をつけお墓や仏壇にお供えとして燻らせることを『線香焼香』と言います。

葬儀や法要の時には、一般に線香ではなく抹香を使います。
主要な儀式では抹香が用いられる機会が多いため「焼香」という用語そのものが「抹香をあげること」を意味すると考える人も増えています。

焼香の種類

葬儀式場の規模や様式によって焼香の方法が異なります。

立礼焼香

椅子席の式場で行われることが多い、立った状態で順次焼香していく形式を『立礼焼香(りつれいしょうこう)』と言います。

斎場では遺影の前に焼香台が設置されているので、順番が回ってきたら席から立ち上がって焼香台へ向かい、立ったまま焼香を行います。

座礼焼香

畳敷きの式場で行われることが多い、座った状態で順次焼香していく形式を『座礼焼香(ざれいしょうこう)』と言います。

自分の席から焼香台までの距離が近い場合は、正座した状態でつま先を立て、膝をついて移動する「膝行・膝退(しっこう・しったい)」と呼ばれる方法で焼香台へ向かい、正座の状態で焼香を行います。
自分の席から焼香台までの距離が遠い場合は、中腰で焼香台へ向かい、正座の状態で焼香を行います。

回し焼香

会場が狭い場合などに行われ、焼香炉を順に回しながら焼香を行う形式を『回し焼香(まわししょうこう)』と言います。

隣の人から焼香炉が回ってきたら、軽く会釈しながら受け取ります。そして、焼香を行い、終わったら次の人へ回します。

焼香のやり方

基本的な作法は、右手の親指・人差し指・中指の3本で抹香をつまみ、額の高さまで上げます。この動作を「おしいただく」といいます。
そして、指をこすりながら香炉の中に落とし、抹香をくべ終えたら遺影に向かって合掌して一礼します。

抹香をつまみ、おしいただき、香炉の中に落とす回数は宗派によって違い、特別な指示がない場合はご自身の宗派の作法で行いましょう。

宗派別の焼香の回数と作法

焼香に対する考え方は仏教でも宗派ごとに若干異なります。
葬儀や法要では一般的には抹香を使い線香は使いませんが、線香をつかう場合も宗派によって本数や供え方が違います。
各宗派による一般的な焼香の回数・作法は下記を参考にしてください。

浄土宗

抹香をつまみ、おしいただき、香炉の中に落とす動作の回数に定めがなく、1回または3回することが多い。

浄土真宗本願寺派

おしいただかない。抹香をつまみ、そのまま香炉に落とす動作を1回のみ行う。

浄土真宗大谷派

おしいただかない。抹香をつまみ、そのまま香炉に落とす動作を2回行う。

日蓮宗

抹香をつまみ、おしいただき、香炉の中に落とす動作を1回~3回行う。

日蓮正宗

抹香をつまみ、おしいただき、香炉の中に落とす動作を3回行う。

臨済宗

抹香をつまみ、おしいただき、香炉の中に落とす動作を1回のみ行う。

曹洞宗

焼香の回数は2回。1回目は抹香をつまみ、おしいただき、香炉の中に落とす。2回目は抹香をつまみ、そのまま香炉に落とす。

真言宗

抹香をつまみ、おしいただき、香炉の中に落とす動作を3回行う。

天台宗

回数や作法に定めがない。

焼香の順番

焼香は基本的に故人と関係が深い人から行います。
具体的な順番は、喪主→故人の配偶者→故人の子供→故人の親→故人の兄弟→故人の孫等の血縁関係者→故人の配偶者の血縁関係→会社関係→友人・知人→一般の会葬者となります。
焼香の順番は揉め事になる場合もあるのでご親族の方たちで事前に話し合うのも良いでしょう。

まとめ

仏式の葬儀に会葬した場合、焼香は必ず行います。宗派であったり、焼香を行う場所によって作法が異なるため、葬儀に会葬した経験があっても焼香の作法に悩んでしまうかもしれません。
しかし、焼香だけでなく葬儀において大切なのは、故人様を偲び、故人様の冥福を祈る気持ちを表すことです。

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